私は今までSMSLのM300というUSB-DACに、TopppingのDAC付きヘッドホンアンプD3を接続して使っていました。
M300は低価格機にもかかわらず、DSD512までに対応しバランス接続のできる高性能なDACでしたが、ヘッドホンアンプは安物の複合機、しかもアンバランス接続…
――というわけでM300の性能を出しきれていないことに不満を感じて、M300と同価格帯でバランス接続に対応した同社のヘッドホンアンプSP200を購入しました。
付属品の電源ケーブルが残念…

SP200を販売しているSMSLは中国のメーカーで、日本メーカーではないからなのか、付属の電源ケーブルが3P(3ピン)タイプのものでした。その上3P→2Pの変換コネクタは付属していません。このことについてはAmazonのレビューでも指摘されていましたが、この電源ケーブル…
めっちゃ短い!!
変換コネクタを持っているから大丈夫だろうと思っていたのですが、このケーブルの短さでは、私の環境では使えませんでした。
結局、別売りの電源ケーブルを購入することになりました。
D3とは比べ物にならないくらいのパワー感!
新たに購入した電源ケーブルを接続し、電源M-300とバランス接続して音を聞いてみると…
D3よりも明らかに音がいい!
SP200で最初に使用したヘッドホンは5000円クラス機のAH-D1100でしたが、明らかに音の違いを感じました。まずパワーが違います。SP200の音を聞いた後だと、D3の音がかなり非力に感じました。これなら高インピーダンス機で使用しても問題ないでしょう。
そして、その強力なパワーのおかげで、解像度はもちろん、D3よりもスピード感と迫力が増しています。
高インピーダンス機ではゲインを上げて使用

SP200には高インピーダンス機用に、ゲインを切り替えるスイッチがついています。
試しにゲインを上げて、高インピーダンス機のDT990 PRO、DT-150、ER4-Sで使用してみましたが、音量は十分とれていました。パワーがあるおかげで解像度が高くなって、D3と比べてボリュームを上げすぎなくても聞きやすくなりました。
ただ、DT990 PROで使用したときに、音に迫力が出て解像度が上がったせいで、高音が耳に刺さる感じがしました。DT990 PROは元々ドンシャリ傾向の音なので、相乗効果で刺激的な音になってしまったんだと思います。
総評
M300も価格からは考えられないハイスペックなDACでしたが、今回購入したSP200も3万を切る価格でバランス接続に対応した高コスパ機で、スペックだけでなく、音も高解像度で迫力があって素晴らしい音でした。

欠点は3P→2Pの変換コネクタが付いていないこと、電源ケーブルが短いことの他に、青色のLEDランプがまぶしすぎることでしょうか。
不満も一応ありましたが、SP200は低価格でバランス接続できる単体ヘッドホンを探している方に、ぜひおすすめしたい優秀なヘッドホンアンプです。
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