個性的な製品で知られるオーディオメーカーfinalのイヤホンHeaven V Agingを紹介します。
音だけでなく筐体もエージング(経年変化)を楽しむイヤホン
オーディオには、エージング(経年変化)という概念が存在します。使いこむとドライバーの動きがこなれてきて、音に変化が起きるというものです。
この考えには否定的な人もいますが、自分は今までの経験で、エージングの効果はあると考えています。

このHeaven V Agingは、そのエージングという楽しみ方を見た目にも持ち込み、ジーンズや革製品のように、使い込むと筐体の色に変化が現れます。
筐体には真鍮が使われ、普通は錆びるのを防止する加工が施されるのですが、このイヤホンではあえてバレル加工で仕上げることによって、筐体の経年変化が起きるようにしています。

使い込むと、刻印されているfinalのロゴやLR(左右)のマークが濃くなっていき、筐体の色もくすんでいきます。
デザイン

ケーブルは絡まりにくいフラットタイプのケーブルです。自分は8の字巻きにしてイヤホンを収納するのですが、フラットタイプだと巻きにくくなってしまうので、この仕様はデメリットに感じてしまいました。

このイヤホン、触ればどちらが右か左かわかるデザインですが、左のケーブルに小さなポッチが付いていて、左右が分かりやすくなるという配慮がされています。
音質
このイヤホンには、final独自の技術BAM(Balancing Air Movement)機構が搭載されていて、搭載するドライバが1つでありながら、奥行きのある音を実現させています。
BA型ドライバが1つだけの、シングルドライバなので、複数ドライバのイヤホンでは実現できない、自然な音を聞かせてくれます。
ボーカルがよく聞こえ、ボーカルを邪魔しないながらも、楽器の音がきらびやかに聞こえます。低音は少しボワついた感じがしますが、低音の量は少なめなので、気になることはないです。まぁ、低音を重視するようなタイプのイヤホンではないですね。
総評
2万超えという高価なイヤホンですが、遊び心にあふれながらも、高級イヤホンとしての実力をしっかりと兼ね備えたイヤホンです。
人とは違う自分だけのイヤホンが欲しい方は、ぜひ購入を検討してみて下さい。
コメント